令和元年度外務大臣表彰について

令和元年7月16日
日本国外務省は、7月16日、ヒュセイン・ジャン・エルキン・アンカラ大学日本語・日本文学科学科長及び日土婦人友好文化協会アンカラ本部に、令和元年度外務大臣表彰を授与することを発表しました。
 
ヒュセイン・ジャン・エルキン氏は,川端康成,大江健三郎,太宰治,谷崎潤一郎,安部公房,村上龍,村上春樹等の近現代の日本文学界を代表する作家作品から,漫画「Death Note」に至るまで,幅広い分野の作品のトルコ語翻訳及び出版に携わり,トルコ社会一般への日本文学及びポップカルチャー文化の普及に貢献してきました。また,長年にわたりアンカラ大学教授として,日本語,日本文学,日本史等に関して教鞭を執りつつ,同分野における多くの論文の執筆等を通じて,トルコにおける日本語教育と対日理解の促進に大きく貢献されました。
 
日土婦人友好文化協会アンカラ本部は,1969年に設立されたトルコ初の対日友好文化団体で今年設立50周年を迎えます。設立以来,両国の文化交流を通じた友好関係の発展及び社会福祉を目的とし活動しており,両国の婦人が協力して,チャリティー・バザーやトルコ語などの各種講座を開催,集まった収益によりトルコで経済的に困難な状況にある学生に対し奨学金を支給しています。なお,奨学金支給制度に関しては,日本語・日本文化を専攻しているトルコ人学生を主に対象にしており,右奨学金制度の結果,知日派が多く育成されています。
 
外務大臣表彰は、我が国と諸外国との友好親善関係の増進において特に顕著な功績のあった個人及び団体について、その功績を称え行われるものであり、今年度は国内外から個人206名,63団体が表彰されました。

外務省報道発表
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_007608.html