日・トルコ外交関係樹立100周年

令和6年1月4日
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 2024年、日本とトルコは外交関係樹立100周年を迎えました。
 
 トルコ共和国建国の翌年、1924年の8月6日に日本がローザンヌ条約を批准し、同条約が発効したことにより、トルコと日本の間で外交関係が樹立されました。中東地域での日本大使館開設はトルコが初めてであり(1925年)、これは日本政府が当時からトルコをいかに重要視していたかを示しています。
 
 その後、日本とトルコは第二次世界大戦という困難な時代を経ますが、トルコの参戦は戦争の末期であり、両国が戦火を交えることはなかったため、日土友好関係は戦争の影響を殆ど受けませんでした。戦後、敗戦国として厳しい立場に立たされていた日本は、ようやく1956年に国際連合への加盟を実現しました。その際、トルコは国連安全保障理事会の討議で、「偉大な国家日本の国連加盟は、国際社会の平和と友好協力への顕著な貢献につながる」と訴え、各国に日本の国連加盟の重要性を説いて回るなど、日本の国際社会への復帰のために力を尽くしてくれたのです。
 
 近年では、日トルコ関係は、政治、経済、防災、文化等幅広い分野において益々発展を遂げています。トルコで初めて免振の仕組みを導入して建設された日本の円借款による第二ボスポラス大橋、イスタンブール150年来の夢を実現したと言われるマルマライ地下鉄トンネルは日本の経済協力によって建設されました。また、1999年のマルマラ地震、2011年の東日本大震災、そして最近では昨年2月のトルコ南東部大地震といった自然災害に際して、日本とトルコは、「まさかの時の友こそ真の友」という諺のとおり、困難な状況の中でも互いに支え合ってきました。
 
 トルコ国民の皆様と日本国民の皆様の友情によって築き上げられてきたこの100年の外交関係を共にお祝いし、さらに次の100年への橋渡しとしたいと思います。
 
 日トルコ友好関係の益々の発展に向けて、ぜひ一緒に新たな1ページを刻んでまいりましょう。
 
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