勝亦大使新年挨拶(2025年1月)

令和7年1月23日
 令和7年、2025年の冒頭に当たり、日本・トルコ友好親善関係の一層の発展を祈念して御挨拶申し上げます。  
 両国は、昨年、外交関係樹立100周年の節目を迎えました。年間を通じて日本でもトルコでも数多くの記念行事が実施されましたが、トルコ国内では200を超える記念行事が実施され、両国の絆と相互理解が一層深まったと感じています。  
 この記念すべき年、1月の上川外務大臣のトルコ訪問に始まり、多くの分野の方々との対話と交流を経て、12月には秋篠宮皇嗣同妃両殿下のトルコご訪問がありました。この1年、御支援、御協力いただいた関係者の皆様に心から感謝申し上げます。  
 外交関係「101年目」を迎える本年は、新たな日本・トルコ関係を、皆様と共に、より良く、より強くしていきたいと考えています。両国は、世界有数の友好関係にあり、戦略的パートナーでありますが、この関係を、維持・発展させるためにやるべきことは多くあると感じています。  
 第一に、昨年実施した外交、経済、文化・学術など広範な分野での対話と交流を継続して、具体的な成果を出していくことです。政府間であれば、経済連携協定及び社会保障協定の締結やトルコ日本科学技術大学の開学の促進、企業では、新規投資や新たなビジネス展開に向けた支援、また文化活動の地方展開などがありましょう。  
 第二に、二国間関係をより広範な地域での協力に高めていくことです。中東やウクライナなど大変厳しい国際情勢にあって、積極的平和主義外交を進める日本は、地域の大国、安定勢力として影響力を強めるトルコとの一層の対話と協力を進めていく必要があります。  
 また、両国企業は、二国間に止まらず、第三国・地域でも強力なパートナーとなるものと考えます。アフリカ、中央アジアでの共同プロジェクトやウクライナ復興支援などが想定されます。  在トルコ日本大使館は、トルコにおける邦人の皆様の安全で円滑な生活と活動を支えながら、今後の新たな日本・トルコ協力関係の発展のために、両国関係者の皆様との協力を進めていきます。どうぞ、御理解と御協力をお願い致します。  
 2025年は、日本では巳年(へび年)とされ、「成長」「変革」「再生」を象徴する年です。新たな両国関係にとって相応しい年となりますことを祈念致します。