トルコを舞台とした振り込め詐欺に注意

令和4年7月20日
1 昨今、日本人の方が以下のような詐欺被害(または詐欺未遂被害)に遭う事案が複数発生しております。
(1)インターネット上で個人アドレス付きプロフィールを掲載していたところ、外国籍を装った者から、「病気で余命僅かと医者に宣告されたので、天国に召されるように善を行いたい。亡き夫の遺産を寄付するのを手伝ってほしい。トルコ国内の銀行にコンタクトしてあなたへの送金を手配してほしい」などとアクセスがあったが、当事者が、トルコ国内への銀行送金を通じて送金手数料などの詐取を目的とした詐欺と気づき、詐欺未遂に終わった。
(2)Facebook等のソーシャルメディア(SNS)にて知り合った男性から求婚され、求めに応じて手続き費用として数十万円を振り込んだ。以降、同男性から何かと理由をつけて繰り返し振込の要求があり、その後連絡が取れなくなった。
(3)シリア難民支援を装い、シリア難民がトルコから日本へ移動するための渡航費などを要求された。
(4)SNSや投資マッチングサイトで知り合った人物から高額の資金(数千万円)の譲渡や投資をすると言われ、その人物の指示に従ってトルコに所在するという銀行に口座を開設し、実際にその金額が振り込まれたように見せられた(しかし、その銀行は架空のもの。)。その上で、資金を自分の既存の銀行口座に送金するためには特殊なコードの発行や手続が必要と言われ、そのための手数料(数十万円)を振り込むように要求された。
 
2 上記の事案で被害者が振り込んだ又は振込を指定された銀行口座は、主にトルコに所在する銀行の口座ですが、本邦の銀行や第三国に所在する銀行を振込先に指定されることもあります。
  つきましては、SNSやメール以外に接触したことがない個人や団体、心当たりのない者から振込を依頼された場合、慌てて振り込まず、まずは詐欺の可能性を疑って相手にしないよう十分注意してください。
 
3 架空の銀行を経由した詐欺に関しては、以下のトルコ銀行規制監督庁(BDDK)のホームページにおいて、トルコで営業免許を取得している全銀行のリストが公開されております。当該銀行が架空の銀行か否かについては、こちらから確認可能です。
https://www.bddk.org.tr/Kurulus/Liste/90
 
4 国際的な詐欺事案が世界中で発生しておりますので、改めてご注意願います。
  詳細は以下のとおりです。
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2018C065.html
 
【問い合わせ先】
在トルコ日本国大使館
代表電話:0312-446-0500
FAX :0312-437-1812
○大使館ホームページ:https://www.tr.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/
○外務省海外安全ホームページ: https://www.anzen.mofa.go.jp