在トルコ日本国大使館
Embassy of Japan in Turkey
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海外安全対策情報(2016年10月~2017年1月)

在トルコ日本国大使館

 

1 治安情勢及び一般犯罪の傾向
(1)治安情勢
トルコ国内において,ISIL(イラク・レバントのイスラム国)及びPKK(クルド労働者党)によるテロが発生しています。また,クーデター未遂事件が発生しています。

 

ア ISIL関係事件
2016年10月16日,ガージアンテプ県シャーヒンベイ郡において,ガージアンテプ県警特殊部隊がテロ組織ISILのセルに対する捜査を実施していたところ,同セルにおいてテロリストが自爆し,警察官3名が死亡,警察官を中心とする8名が負傷しています。また,2017年1月1日には,イスタンブール市ベシキタシュ区に所在するナイトクラブにおいて,銃乱射によるテロが発生し,外国人26人を含む39名が死亡,65人が負傷しています。
トルコ治安当局はISILに対する取り締まりを強化しており,トルコ各地でISIL関係者を拘束していますが,いまだトルコ国内各地にISIL関係者が潜伏しているものとみられています。そのような状況の下,トルコ軍は北シリアにおけるISILの排除を目的とする「ユーフラテスの盾」作戦を実施しており,また,イラクでモスル奪回作戦も展開していることから,今後もトルコ国内におけるISIL関係者によるテロの発生に警戒する必要があります。

 

イ PKK関係事件
2015年7月以降,トルコ南東部及び東部において,トルコ軍及び警察へのテロ行為が多発し,トルコ政府とPKKの和平交渉は停止しました。現在,PKKによるテロはトルコ南東部・東部を中心に発生しており,治安当局によるPKKに対する取締りの際の衝突も頻発しています。これらテロ・衝突により市民にも被害が出ています。2016年10月6日,イスタンブール市バフチェリエヴレル区の警察署付近において,PKKによるバイクに搭載された爆弾が爆発し10人が負傷しました。11月4日には,ディヤルバクル県バーラル郡の県警本部機動隊支部周辺において,PKK関連組織であるTAK(クルディスタン解放のタカ)による車両を用いた爆弾攻撃が発生し4人が死亡,約100人が負傷しました。また,12月10日には,イスタンブール市の新市街の中心地タクシム広場に近いサッカースタジアム付近において,TAKによる警察機動隊に対する2回の爆弾テロ攻撃により,警察官を中心とする44人が死亡しました。さらに,2017年1月5日には,イズミール県イズミール市内の司法合同庁舎前において,TAKによる車両爆弾及び銃撃テロにより,2人が死亡,約10人が負傷しました。今後もトルコ国内におけるPKK関係者によるテロの発生に警戒する必要があります。

 

ウ クーデター未遂事件の発生について
2016年7月15日,軍の一部勢力が戦車等を出動させ,蜂起する行動を起こしました。アンカラにおいては,国会議事堂や参謀本部,ジャンダルマ,治安機関に対し,戦闘機やヘリコプター等を用いた砲撃がなされました。イスタンブールにおいては,ボスポラス海峡によって隔てられているアジア側とヨーロッパ側を繋ぐ2本の大橋がクーデター派によって封鎖されました。また,アタテュルク国際空港に戦車をはじめとする部隊が展開され,同空港へのアクセスが遮断されました。
アンカラとイスタンブールでは,市民がクーデターへの抗議行動に出たこともあり,多数の市民が死亡しています。
クーデターは未遂に終わり,情勢は安定しています。2016年7月20日に発出された非常事態宣言は,4月19日まで延長されています。非常事態宣言は,クーデターを企てたとされるフェトフッラー・ギュレン運動関係者の一掃が目的とされており,現在のところ,一般の市民生活への直接的な影響はありません。

 

(2)一般犯罪の傾向
ア 2007年以降の犯罪統計は公表されていないため,犯罪傾向を分析することは困難ですが,特段,一般治安情勢が悪化しているとは認められません。 
イ 日本人が巻き込まれやすい犯罪としては、イスタンブール等の観光地におけ   る窃盗(スリ、置き引き、ひったくり等)及び詐欺(じゅうたん・宝石の押売、ぼったくりバー等)が挙げられます。

 

 

2 殺人・強盗等凶悪犯罪の事例
期間中,日本人の被害は報告されていません。
他方,これまでにも特に単独旅行中の邦人女性を狙った性犯罪が発生しています。
見知らぬ人に安易についていかないなど,自ら危険を回避する行動が必要です。

 

 

3 テロ・爆弾事件発生報告
2016年10月6日,イスタンブール市バフチェリエヴレル区の警察署付近において,PKKによるバイクに搭載された爆弾が爆発し10人が負傷。
10月16日,ガージアンテプ県シャーヒンベイ郡において,ガージアンテプ県警特殊部隊がテロ組織ISILに対する捜査を実施していたところ,テロリストが自爆し,警察官3名が死亡,警察官を中心とする8名が負傷。
11月4日,ディヤルバクル県バーラル郡の県警本部機動隊支部周辺において,PKK関連組織であるTAK(クルディスタン解放のタカ)による車両を用いた爆弾攻撃が発生し4人が死亡,約100人が負傷。
11月24日,アダナ県庁前の駐車場において,TAKによる自動車爆弾テロが発生し,2人が死亡,33人が負傷。
12月10日,イスタンブール市の新市街の中心地タクシム広場に近いサッカースタジアム付近において,TAKによる警察機動隊に対する2回の爆弾テロ攻撃により,警察官を中心とする44人が死亡。
12月17日,カイセリ県のエルジェエス大学キャンパスにおいて,軍の車両を狙ったTAKによる爆弾テロが発生し,14人が死亡,55人が負傷。
2017年1月1日,イスタンブール市ベシキタシュ区に所在するナイトクラブにおいて,ISILによる銃乱射テロが発生し,外国人26人を含む39名が死亡,65人が負傷。
1月5日,イズミール県イズミール市内の司法合同庁舎前において,TAKによる車両爆弾及び銃撃テロにより,2人が死亡,約10人が負傷。 
警察や政府機関等の施設,外国人が集まるレストラン・カフェ,大型ショッピングセンターや公共交通機関等の人が集まりやすい場所等もテロ行為の対象となる可能性があります。テロ事件等に巻き込まれることのないよう,最新の治安状況の入手に努めていただき,不特定多数の人が集まる場所にはできるだけ近づかないようにするとともに,訪れる場合であっても,短時間で用件を済ませ,不審な状況を察知したら速やかその場所を離れるなど安全確保には十分に注意してください。

 

 

4 誘拐・脅迫事件発生状況
日本人の被害は報告されていません。

 

 

5 その他在留邦人、邦人企業が注意すべき事項
イスタンブール,アンカラ等の都市部においては,社会情勢等を受けて突発的にデモや衝突が発生する場合があります。4月16日には,憲法改正に係る国民投票の実施が予定されており,投票に向け,国内各地で大規模な政治集会・デモが行われる予定です。警察当局の介入の仕方によっては,付近の通行人や建物等に被害が及ぶ恐れもあるので,デモや抗議活動を認知したら不用意に近づかないなどの注意を要します。
最新の安全情報については,当館ホームページや外務省海外安全ホームページにてご確認ください。


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